こんにちは。kamaxです。
今回は、お客様のご依頼で、
「LED停名表示器のブラケット」を作成しました。
私達でも、よく路線バスへの改造で作る物です。
それほど難しい作業でもなく、慣れている作業ですね。
まずは鉄板を切り出し、それを折ってこのレシップ製のLED表示器に
合うように穴を開けます。
このブラケットは、LED表示器の後ろで固定するタイプです。
こういった作り方の方が、止めているボルトが後ろで隠れるので、
見た目にキレイです。
私達は停名表示器のブラケットを作るときは、大抵この作り方ですね。
しかも、天井の上の方に付くので、乗客が見やすい様にちょっと下に
傾けています。上下の寸法差は2cmになります。
早速本体横にある取り付け穴に合うか仮付けしてみます。
左右共に大丈夫ですね。
このブラケットは、前幕の室内側のフタに直接付けるのですが、
フタの裏に補強が入っているかも確認します。
もし無い場合は、フタを外して補強の鉄板を溶接するところまで施工します。
元々のフタの鉄板は薄いですからね〜。
ブラケットを付けて、床に置いてみます。左右からの画像ですが、
それぞれ角度が付いているのがお分かりでしょうか??
上から見るとこんな感じです…。
実際に前幕のフタに直接付けたときに、ちょっと上から見下ろす
様な感じになります。
まぁ、バスの天井に付く機器は、昔からそうなっていますけどね…。
それでは、左右のブラケットをつや消しブラックに塗装して、
このレシップ製のLED停名表示器を取り付けてみます。
画面が結構大きいので、フタのサイズを超えていますね、、。
この機器が付いている路線バスにはあるあるなんですが、
前幕のフタを開ける時には、一度この停名表示器を外さないと
フタが開きません…。
下から上に開くのですが、停名表示器がすぐに天井に当たってしまいます。
まぁ、これだけ大きな画面の機器をここに取り付けするのですから、
仕方がないですけどね…。
横から見るとお分かりでしょうか!?
少し上が出っ張った状態で停名表示器が付いています。
これも何台もこんなブラケットを作っている経験で、
上下差2cmが乗客から一番見やすい角度なのです!
この見やすい角度を出すのに、一番前の席に座ってみたり、
一番後ろの席(后席)に座ってみたりして決めました。
よく室内にドライブレコーダーのカメラを取り付けする時も、
まぁ色々な席に座って映りを確認しますね。
全ての席に座って画像や見やすさを確認し、
一番バランスの良いところを導き出す。
これが、バスの室内に機器を取り付けする時に心がけている事です。
やはり台数をこなすことで導き出されてくる状況もあります。
これはひとえに、経験と言いましょうか!?
~特に路線バスの室内の機器に対して、
今までたくさんのブラケットや金具を作ってきました。
例えば、三菱ふそうのMP系の路線バスには、
この角度で操作設定器を運転席へ向けるブラケットを作成する、
JバスのKR系やKV系の路線バスの右のスイッチボックスに
マイクの操作器を付ける場合はこのスイッチプレートを
作成する、
と言ったような今までの経験もありますし、
設計図も全て置いています。
御社が例えば中古のバスを購入して、
路線バスに改造する時は一度ご相談頂ければ、
御社のコスト削減にも繋がると思います。