こんにちは。kamaxです。
さて、最近の傾向として、
若年層は都心部に移住するので、
郊外や山間部は、
高齢化が進んでいる、
という問題があります。
特に、山間部では「過疎化」
が問題になってます。
それに比例して、バスの路線の縮小、
撤退などが増加しております。
採算が合わなければ
仕方の無いことですが、
先日の記事では、
「デマンド化」による
事業の再考、見直しの実例
を挙げました。
(先日の記事は、こちらから)
今回はまた切り口を変えて、
新たな実例をご紹介します。
「買い物バス」をご存知ですか?
まだ一部の地域にしか
運行していないのですが、
コミュニティバスの部類
に入ります。
この「買い物バス」が、
地域の商業施設、市街地、
主要な駅、住宅地を
巡回するのです。
ある地域では、
「午前10時~15時で、
一時間に3本の運行」
としています。
またある地域では、
事前に統計を取り、
「火曜日と木曜日の午前中3時間、
午後4時間の順次運行」
としております。
今日のよくある業態をとるならば、
スマホやPCで予約を行える
システムを作り、
予約があれば運行する、
というような
「完全なデマンド化」を
行いたいものです。
ですが、地方でも山間部など
に向けてこのサービスを
検討するのに、
やはり利用者の大半が
高齢者でしょうから、
スマホやPCなどの媒体では
実現が難しいでしょう。
アンマッチなのです。
ここはもう、アナログな戦略
でいくしかありません。
チラシを撒いたり、 電話で案内
するしか方法がありません。
フィーチャーフォン型の
携帯電話であれば、
高齢者でも多くが持って
らっしゃるので、
「お手持ちの携帯電話から
お気軽にご連絡下さい」
という案内になるでしょう。
「買い物バス」の実現には、
地域ごとの難しい壁が
いくつもあると思います。
しかし、まずはアンケートや
統計をとり、
その地域の要望を聞き入れる所
から始める事が先決です。
それにより、曜日ごとの
随時運行にするのか、
時間帯による何本かの運行
にするのか決まってくると思います。
人件費や経費を考えると、
タクシーの様な「完全な予約運行」
が望ましいのですが、
当初からこういう体制を取る
のは難しいでしょう。
最初は様々なパターンで運行を
調整する必要があると思います。
常連の乗客が絞れれば、運行日時、
運行時間を徐々に短く出来る
でしょうから。
もちろん、病院や集会に行く
といった乗客も乗せれば、
利用者も増え、売り上げにも
繋がると思います。
ですが、現実にある程度規模の
大きいバス会社でなければ、
赤字体制になりがちな
運行業務でしょう。
何社か共同で出資するか、
ここに国の補助金がもっと
増えれば前進するのですが。
逆に、巡回する商業施設や
企業の広告代行を
車内で実現出来れば、
広告収入も上がってくる
と思います。
考えられる限りの収益を確保し、
地域の「買い物弱者」の足に
なってあげて欲しいのです。
地域の高齢化は進んでいますが、
高齢者が運転免許を手放せないのは、
「毎日の買い物が出来ない」
「病院に通えない」
この二大理由からでしょう。
御社の回りにも、このような
地域はありませんか?
なかなか実現は難しいと
思うのですが、
地域の社会貢献として、
是非検討して頂きたいと思います。
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