こんにちは。kamaxです。
数年前、ある得意先のバスを
修理で預かっていた時の話しです。
バスは旧型の三菱ふそう、エアロ。
MS86系の車体です。
「なんか走ってたら、後ろの方
でゴトゴト言うねんな~」
そのバスの運転手は言いました。
私が下廻りを覗いて見ると、
トランクの下の骨が錆びて、
所々無くなっていました。
更に、トランクの床は
錆でボコボコと浮いて、
床板が外れかけていました。
「これは、トランクの床回り
が錆で腐食してますね~。
走行中に床板が暴れるから、
ボコボコ言うのでは
ありませんか?」
それで、修理で預かりました。
いつものように、トランクの
端の面金を外せば、
錆がボロボロ落ちてきます。
ガスで焼きながら床板を外せば、
斜めにジョイントされているはず
の鉄骨が、錆びて所々ありません。
支えるはずの骨が無いのです。
更に驚くのはその後でした。
トランクの後ろ側の内張り
を外して見ると、
裾が錆びて穴が開き、
地面が見えていました。
そして、リアのタイヤハウジング
とトランクは、
壁一枚で隔ててあります。
その下端には横一本太い
鉄骨があり、その骨に対して、
リアサスペンションの
トレーリングアームの根元
が取り付けてあるのです。
横一本通っているはずの骨も、
所々無くなり、
アームの根元が外れている
ではありませんか!?
ここまで錆びているのか?
ゴトゴト音の原因は、
コレでした…。
要は、リアサスペンションの
根元が外れて、
走行中にリアタイヤが前後に
揺れながら走っていた、
ことになります。
あぁ、恐ろしい…。
YouTube で海外の映像を見た時、
走行中にトレーラーの後輪が
車軸ごと外れて、後ろに転がり、
トレーラーは座礁しました。
それと、同じ事が起こる
可能性があったのです…。
得意先に言うと、それは恐ろしい、
キッチリと直してくれ、との事。
そりゃそうです。
人間で言うと、大腿骨と骨盤が
外れていながら、
走っていたようなもの。
よく気付いたものです。
このMS86系エアロの古いバスは、
下廻りの錆の回りが酷く、
大抵は表面の錆が浮いて
パイの様にサクサク剥がれます…。
表面だけなら良いのですが、
鉄骨が途中無かったり、
肝心な根元が外れていたら
大惨事一歩手前ですよ。
御社はMS86系のバスは
お持ちですか?
もしお持ちなら、
ちょっとトランクの下廻り、
リアのアームの根元回りを
潜って見て下さい。
海岸沿いに車庫がある場合、
スキーツアーによく使う場合は、
錆の回りが酷いですよ。
当社では、錆の多い“ふそうMS 86系”
のバスは、
必ずトランクの下廻り、
アームの根元回りを目視します。
後は、社名灯(あんどん)の裏の鉄骨、
スペアタイヤの上、天井回りの鉄骨が
錆びている事も多いですよ。
最近、トラックがスペアタイヤを
高速道路上に落として、
死亡事故が発生しましたね。
特にこの車種は、年代的にも錆が
出ていますので、非番の時は、
下廻りのチェックをお忘れなく!
もし、御社が中古バスを買う時、
車体の良し悪しの判断に自信が
無い時、判断しきらないとき、
私が目利きしましょう。
日にちがあるのなら、
そのバスの写真、気になる箇所を
下記のメールアドレスまで
送って頂けませんか!?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
kamax.will.biz@gmail.com
もしくは、こちらのお問い合わせ
フォームからでも構いません。
中古とはいえ、バスとなると
1000万円近くはしますよね!?
中古バスを買ってから
後悔しない為に、
私にご相談頂いてからでも
遅くはないと思います。
ご相談に関しては
無料ですので、
御社からのメールを
お待ちしております。