こんにちは。kamaxです。
三菱ふそうローザのLED乗降中灯の取り付けに関するご依頼を再びいただきました。これまでに何度か取り上げましたが、今回は特にトランクリッドが開くタイプのローザでの作業です。お客様からは、トランクリッドの右側にできるだけ寄せて取り付けるようご要望いただきました。
メタディスクリプション: 三菱ふそうローザのトランクリッド開閉タイプにLED乗降中灯を際立って最適な位置決めと施工方法を解説。安全性とメンテナンス性を考慮した専門家による取り付け手順をご紹介します。
最適な取り付け位置の決定
- トランクリッドの右側に並べて取り付ける
- ウインカーランプとテールランプの中央ラインに合わせる
- トランクリッドの耳の向こうにビス見えの位置を展望
取り付け手順
1. 取り付け穴の開け方
- トランクリッドの端から正確に寸法を出す
- LED乗降中灯用の取り付け穴マルチ
- 内側からのアクセス用「サービスホール」を作成
LED乗降中灯の取り付け位置
以前、トランクリッドの右端にLED乗降中灯を取り付けた際、トランクリッドの耳を貫通してビスが内側に見えてしまいました。そのため、今回はトランクリッドの耳の裏側にビスが出ないよう、右端にぎりぎり寄せた位置での取り付けをご依頼いただきました。
取り付けのための寸法出しと穴あけ
見た目を重視し、右側のウインカーランプとテールランプの中央のラインでLED乗降中灯を合わせました。トランクリッドの周囲の骨の中に取り付けビスがくるため、内側からも取り付け穴を余分に開ける必要がありました。整備用語で「サービスホール」と呼ばれるこの穴がなければ、ビスの裏側からナットが掛けられません。
2.配線作業
- トランクリッド内部に配線を引き込む
- カプラーの位置を内側の骨の手の内側の位置に設定
- 配線とカプラーにスポンジでクッションを用意
トランクリッドの内側からの作業
トランクリッドの内側に大きめのサービスホールを5箇所開け、ソケットなどの工具が入るようにします。トランクリッドの内側からソケットを挿入し、表側の鉄板のすぐ裏側でナットで固定。その後、トランクリッドの内側に引き込んだ配線のカプラーを手が届く範囲に持っていきます。
メンテナンス性を考慮した取り付け
将来的なメンテナンスを考慮し、カプラーを取り付けた位置なら、内張りを外してすぐに手が入り、カプラーを抜くことが容易です。バスは揺れるため、トランクリッド内を通る配線やカプラーが揺れないように、スポンジで固定しました。カプラー周辺もスポンジでクッションを作り、トランクリッド内で音がしないように配慮しています。
3. 外部配線の保護
- グレーの4芯被覆線を使用
- 「コルゲート」カバーで外部配線を保護
4. 動作確認とチェック
- トランクリッドの開閉テスト
- 配線のアームへの干渉チェック
- LED点灯テスト
- 内側からの仕上がり確認
配線の保護と最終チェック
トランクリッドのアームが配線に引っ掛からないよう、何度も開け閉めして動きを確認。配線がリッドのアームに沿っているか、開閉によって引っ掛かったりしないかなども入念にチェックします。最終的にLED乗降中灯が正常に点灯するかを確認し、トランクリッドの裏側もチェックします。汚れやキズがないか、開けたサービスホールが内張りの端から見えていないかなどを確認します。
施工時の注意点
- トランクリッドの構造を理解する
- メンテナンス性を考慮した設計
- バスの揺れによる音防止対策
- 配線の保護と正しい取り回し
「MADE IN JAPAN」の価値を守る
三菱ふそうのローザを整備する際、「作業完了後にしっかりとチェックしたか?」という疑問を抱くことがあります。手直しやチェックが不十分なケースが見受けられ、キズや汚れ、マスキングテープが貼ったままの状態も…。私たちは「MADE IN JAPAN」の価値を守るため、バスの整備やそれに伴う部品交換にも責任感と愛情を持って取り組んでいます。
まとめ
三菱ふローそうザへのLED乗降中灯の取り付けは、安全性と美観を両立させる高度な技術が必要です。本記事で紹介した手順と注意点を参考に、専門家による適切な施工をお勧めします。
お問い合わせ
改造やカスタマイズをご検討の方は、ぜひ専門家にご相談ください。バスの写真や改造希望箇所の画像とともにお問い合わせいただくことで、最適なアドバイスを提供いたします。
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