こんにちは。kamaxです。
数年前に入庫してきたバスですが、
「奇跡的な事故」をしてきました。
何が奇跡的なのか?
ちょうど屋根の右角のみを事故で
凹ましてきたのです。
屋根の右側なので、厄介ですが、
エアコン、ヒーターの配管が
前から後ろまでビッシリ走っています。
これが、室内のエアコン、ヒーターの
配管が一切無傷なのです!
何故無傷なのが分かったのか?
それは、こうしたからです。
当然ですよね?全部内側をばらしました。。
こうしないと、室内の凹んだ部分が
無事かどうか分かりませんよね?
しかし、これをもし純正部品で
交換修理するとなると、
おそらく部品の納入まで
2ヶ月かかるでしょう。
しかも配管は無傷なので、
お客様の希望は、
「走行にも機能にも問題無いのなら、
屋根の凹みだけをどうにかして
もらいたい。」
ということです。
なかなかハードルが高いですね。
通常なら、純正部品を発注し、
届いてから屋根の右側の
凹んだ部品の取り外し。
室内右側の配管を全て取り外し。
純正部品を溶接にて組み込み。
その後また元通りに配管を取り付け。
エアコン、ヒーターの動作確認。
文章にかけば簡単になりますが、
期間は3ヶ月はかかるでしょうね。
お金も労力もかかります。
バス会社と協議の結果、なるべく安く、
見た目を良くしたい、とのことで、
「鉄板にアールを付けて、
上から貼り付けて修理する」
ことになりました。
屋根の中央と、右側の雨どいの部分も
歪みが出ていたのですが、そこは鈑金。
後は、距離が長いので、鉄板を
3分割しました。
鉄板の回りはシーラーで囲んで防水処理。
その後、パテ整形、塗装の流れです。
残念ながら、最終仕上がった後の
写真がないのですが、
私達はこの作業を10日で終えました。
しかも、純正部品を交換する
修理代の約半額で出来ました。
お客様には喜んで頂きました。
そりゃ、期間は10分の1で、
修理金額は半額。
文句は無いでしょう。
シーラーで囲んだ分、純正部品を
交換するより、
ちょっとだけ見た目が悪いのですが、、
屋根の右側部分、それほど目立ちません。
私達は、こういった加工修理が得意です。
特に鉄加工が得意なので、よく事故をした
リッド、トランクリッドなんかも
一から作ってしまいます。
純正部品を待つと、納入まで期間がかかるし、
高いですからね。
お客様の希望に沿った加工、
改造はお手の物なのです。