三菱ふそうローザへのフリップダウンモニターの取り付け方法

こんにちは、kamaxです。

長年にわたってお客様に人気の海外製手動フリップダウンモニターを、三菱ふそうローザの天井に取り付ける依頼が増えています。今回は、その取り付け方法を詳しくご紹介します。

取り付けの課題と解決策

ローザの天井は、比較的薄い構造であるため、モニターをしっかり固定するには工夫が必要です。純正の固定タイプモニターは、天井の骨を使って取り付けることが多いですが、これでは収納ができず、一番前の席の乗客が頭を打つリスクもあります。

視認性と安全性を両立させるために、私たちは天井の横骨より前の部分、いわゆる「ペラペラの部分」にモニターを取り付ける方法を開発しました。

 

 

取り付け作業の手順

  1. 天井の解体: まずは、車内の大きなドーム状の天井張りを外します。この作業は大変ですが、モニターをしっかり固定するために必要なステップです。

  2. 裏板の設置: モニターを取り付けるための「裏板」を準備し、天井にあるL字の骨に渡して取り付けます。これにより、天井の強度が大幅に向上します。

  3. ドリルによる穴開け: 左右の天井骨に穴を開けますが、屋根の鉄板までの距離が約3cmしかないため、短いドリル刃を使って慎重に作業します。

  4. リベットとビスによる固定: 穴が開いたらリベットで止めますが、さらに4箇所でビスとナットによる固定を追加しています。これは、アルミ製のリベットが経年劣化する可能性を考慮した“保険”の加工です。

  5. 配線の準備: 裏板にも配線穴を開けておき、モニターの配線カプラーを天井から出せるようにします。

  6. モニター台座の取り付け: 裏板に8箇所ビス止めして、モニターの台座を取り付けます。これで、台座が落ちる心配はありません。

  7. ガイドビスの使用: モニターを天井に引き込むための「ガイドビス」を台座の中央に入れます。これにより、一人でも簡単にモニターを取り付けることが可能です。

  8. 配線の接続: ビスで引き込む間に配線カプラーも接続し、天井にしっかりと収めます。

 

 

私達はこれを使います!フリップダウンモニターを

取り付けするための「裏板」です!

 

これを元の天井にあるL字の骨に渡して取り付けします。

元々のこのL字の骨も、細いし頼りない!これを取り付ける事で

かなり頑丈になります。

 

 

左右の天井骨に穴を開け、貫通して止めるのです、!

その穴開けにはこんな短いドリル刃を使います。

 

 

L字の天井骨から屋根の鉄板まで約3cmなんです!!

もし貫通したら屋根に穴が開きますからね〜…。

 

市販のドリル刃でも、この様な対策が必要になります。

 

 

さて、一応今回は市販の対策品で作業を進めて行きましょうか!?

屋根の鉄板を貫通しないように、慎重に穴を開けていきます…。

 

 

 

左右5箇所ずつ、穴が開いたらリベットで止めていきます。

しかし、よく見るとリベット以外にビスが見えますね!?

 

 

これはイザという時の事を考えて、4箇所穴を開けてビスとナットで

固定しています!

 

 

これは私が“保険”で追加加工しているのですが、

リベットというのは「アルミ」が大半なんです…。

 

この重い裏板が、長年の振動でリベットが緩んできたら、

落ちてモニターごと宙づりになりますよね!?

 

アルミは経年劣化で変形したり、抜けたりします。

そうならない様に、ビスとナットで追加して4箇所固定します。

 

これなら最悪リベットが緩んできても、鉄板が天井から落ちることはない!

「揺れ」により、今後起こることを想定して対策を施しています。

 

続きで作業を進めて行きましょう。モニターの配線カプラーを、

天井から出します。

これは、事前に裏板にも配線穴を開けて、貫通してカプラーが

出せる様にしておきます。

裏板に開けた配線穴を探って、天井張りに穴を開けるので、

失敗出来ない緊張する作業です…。

 

 

モニターを取り付ける為の台座の鉄板を天井に取り付けしました。

厚みのある裏板に、8箇所もビス止めするので、そうそう台座が

落ちることはありません。

 

 

広く画像を取りましたが、天井のいい場所にモニターの土台が出来たと思います。

ここにモニターが付けば、視認性も良く、乗客の頭に当たる事もありません!

 

 

さて、ここからが私のコツのポイントになります。

台座の中央に、裏板まで貫通して長いビスを入れておきます。

これが何のためかと言うと、、

 

 

このフリップダウンモニターを天井に引き込む為の

「ガイドビス」になります。

 

以前は、誰かにモニターを持ってもらって、順番にビスを入れていたんですけど、

付属のビスが短いし、穴が合わない!

 

どうしたもんかと考察した挙げ句、モニターの中央に貫通した穴を開けて、

長いビスで引き込めば楽じゃないのか!?

そう考えてこの方法にしました…。こうすれば一人でも天井に

モニターを取り付け出来るのです。

 

 

しかも、このビスで引き込む間に、先程のカプラーも差して天井に

入れ込まないといけません。

二人でやっている時も、ずっともう一人に持ってもらってカプラーを

差して入れていました…。

時間が長くなると、持つ人にもツラい思いをさせますしね、、。

 

ちょっとした発想で、作業を安全かつ確実に、しかも誰かの手を借りずに

出来る事もあります。

 

さぁ、天井にフリップダウンモニターが付きましたね!

純正の固定するタイプのモニターに比べて、いかに閉じた時に

邪魔にならないかがお分かり頂けると思います。

 

 

カスタマイズと費用

この方法を使用することで、純正の固定タイプモニターを取り付けるよりも3分の2の費用で済みます。さらに、乗客の頭に当たるリスクも大幅に低減できます。

また、ご依頼に応じて、モニターの白いレンズをルームランプとして利用するための追加配線加工も承ります。暗い純正の蛍光灯に比べ、LED灯は明るく、お客様からも好評です。

お客様のニーズに応じたカスタマイズを行い、視認性と安全性を重視した取り付け方法で、三菱ふそうローザをより快適な空間に変えましょう。お問い合わせの際は、改造したい箇所の写真を添付してご連絡ください。

 

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