バス改造のスペシャリストkamaxが、実際の「中扉周りの路線改造」プロジェクトを詳細に解説。整理券箱の取り付けから乗降センサーの設置、複雑な配線処理まで、プロの技術と工夫を余すところなくお伝えします。バス事業者様、改造業者様必見の内容です。
## 目次
1. [プロジェクト概要](#プロジェクト概要)
2. [改造作業の詳細手順](#改造作業の詳細手順)
3. [プロならではの工夫とポイント](#プロならではの工夫とポイント)
4. [バス改造の専門家としての視点](#バス改造の専門家としての視点)
5. [お問い合わせ・ご相談について](#お問い合わせご相談について)
## プロジェクト概要
今回のプロジェクトは、支援学校の送迎用バスを路線バス仕様に改造するというものでした。主な改造内容は以下の通りです:
1. 中古整理券箱の取り付けと専用台の製作
2. 乗降センサー2個の設置(専用箱とメンテナンス用フタ含む)
3. 各機器への配線処理と床下配線用カバーの作成
これらの作業を通じて、バスの機能性と安全性を大幅に向上させることが目的でした。
## 改造作業の詳細手順
### 1. 中扉前の仕切り板加工
まず、中扉前の仕切り板をカットし、整理券箱と取り付け台のスペースを確保しました。これにより、新しい機器を適切に配置するための土台を作ります。
### 2. ICカードリーダーの取り付け準備
次に、整理券箱上部のパイプにICカードリーダーを取り付けるための準備を行いました:
– パイプ内に配線を通すための加工
– 中扉前側の柱に2箇所の穴開け(床下からの配線用)
これらの作業により、ICカードリーダーへの配線を美しく、かつ機能的に行うことが可能になりました。
### 3. 配線カバーの設計と製作
床下からの配線(ICカードリーダー、整理券、乗降センサー用)を隠すためのカバーを製作しました。複数のキャプタイヤケーブルを収納するため、大型で複雑な形状のカバーが必要でした。
#### キャプタイヤケーブルについて
キャプタイヤケーブルとは、太い被覆の中に4〜8本の色分けされた配線が通っている電材です。各機器に対して複数本必要となるため、全体としてはかなりの本数になります。
### 4. 整理券台の製作と設置
整理券箱を設置するための台を製作しました。バスの揺れに対応するため、以下の工夫を施しています:
– 横の仕切りパイプから「振れ止め」を作成
– 取り付け台をしっかりと固定
### 5. 配線作業と機器の取り付け
各機器への配線を行い、以下の作業を完了させました:
– ICカードリーダーの取り付け
– 乗降センサーの設置
– 配線の固定と整理
### 6. 仕上げと細部の調整
完成に向けて、以下の点に注意を払いながら仕上げていきました:
– 整理券取り付け台の裾を浮かせて設置(清掃や滑り止め交換を考慮)
– 乗降センサーへの配線を柱の外側に配置(将来の交換作業を考慮)
– 乗降センサー取り付け台を仕切り板裏側に固定
– L型フタの採用(上部のグロメットで調整可能)
## プロならではの工夫とポイント
1. **安全性への配慮**:折り畳みシート前の配線カバー設置により、配線への足掛かりを防止
2. **将来のメンテナンス性**:乗降センサーの配線を柱外側に配置し、交換作業を容易に
3. **細部への気配り**:整理券台の裾を浮かせることで、清掃や滑り止め交換を考慮
## バス改造の専門家としての視点
バス改造において最も重要なのは、以下の3点です:
1. お客様の要望を正確に理解し、実現すること
2. 将来のメンテナンスや作業を見越した設計を行うこと
3. 安全性と機能性を両立させること
これらのポイントを押さえることで、長期的に満足いただける改造が可能となります。
## お問い合わせ・ご相談について
特殊なバス内装改造や、他社で断られた難しい改造案件など、どんなことでもご相談ください。中古バスの路線バス化など、コスト削減のアドバイスも承ります。
### ご相談の際のお願い
– バスの全体写真
– 改造したい箇所の詳細写真
– 具体的なご要望や疑問点
をお送りください。写真と共にお問い合わせいただけますと、より具体的なアドバイスが可能です。
お客様のニーズに寄り添い、最適な解決策を一緒に見つけていきましょう。バス改造のことならkamaxにお任せください!
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