こんにちは。kamaxです。
さて、今回は重大事故
になりかねない、
「足回りの腐食」に
ついてです。
上記の写真は、三菱ふそう
エアロミディの、
フロントサスペンションの
付け根のセンターメンバーが、
錆による腐食の後、
ロアアームが外れて
しまった写真です。
恐ろしい状態ですね。
この部分がこうして
脱落すると、
ハンドルが効かなくなり、
タイヤもどのような方向に
向くか分かりません。
一般道でこの状況になれば、
どれだけ危険か分かり
ますよね？
特に上記のエアロミディ
などの小型、
下記のエアロクイーンなど
の大型バスは（MS86系）
10年以上経つと、下廻りの腐食
が目立ちます。
アンダーコートの表面が錆で
バラバラ剥がれます。
中には何層にも錆が重なって、
パイ生地の様になっている
箇所もあります。
一気に錆が落ちて、穴が開く
パターンが多いです。
私達の経験から言うと、
ふそうのエアロ系のバスは、
こうした下廻りの錆や腐食が
多い気がします。
現在当社にある平成23年式、
ふそうのMS96系のバスでも、
以前の環境が悪かったのか、
かなり錆で腐食しております。
日野のセレガ系のバスも古く
なると錆や腐食が進みますが、
10年ぐらいではそれほど
錆びの酷い物はないと
思います。
何が違うのでしょうか？
これは、使用する
「アンダーコート」
の塗料、塗装方法に
違いがあるのではないか？
と推測されます。
同じように海沿いで
運行されるバスや、
雪道を多く走るバス
もあると思います。
しかし、中古車になって、
下廻りの腐食にこれほど
差が出るのは、
やはり“アンダーコート”の
種類や吹き付け方法の
違いでは!？
と考えられるのです。
ざっくり言うと、ふそう系の
バスより、日野系のバスの方が、
これでもかというぐらい、
アンダーコートが分厚く
盛られています。
フェンダー内やトランクの下の骨
などで見受けられます。
しかも、コーキングの量も多い。
ふそう系のバスは、納車されて
3ヵ月のバスの手直し作業に
行った事があります。
内容は、「コーキングが薄くて、
トランク内に雨漏りがする」
からでした…。
ですが、ふそう系のバスは、
エンジンの力強さ、吹け上がり、
MTのシフトフィールには
定評があります。
実際に乗ってみると、
ふそうのバスは、
一番乗りやすくて、よく走る。
駆動系の機関も壊れにくい。
やはり、運転手さんが
乗りたいバスなのです。
錆や腐食に弱いという
弱点がありますから、
御社が海沿いで運行して
いるとか、
スキーツアーなどでよく
雪道を走る場合、
定期的に下廻りの錆を
チェックする必要がある、
ということです。
近年、特に日本海側の地方で、
降る雪の量が増えています。
それに比例して、融雪剤の
量も多い。
塩カリ成分が、下廻りの腐食
を早めるのです。
御社に、三菱ふそうのMS86系の
バス、エアロミディなどのバスは
ありませんか？
この中に、腐食修理が終わるまで
運行を禁止している805台を、
国土交通相が割り出しました。
その車体番号に当てはまるバスは、
早急に修理して下さい。
それ以外でも、早急に下廻り、
足回りの錆や腐食をチェック
して下さい。
雪道の塩カリ被害、海沿いでの
塩害は想像以上ですよ。
これは、錆びやすい車体を
提供している三菱ふそうの
落ち度ではなく、
下廻りをチェックしていない
管理不足によるものです。
上記の写真の様な状態になるまで
ほったらかしている、
運行会社側の責任なのです。
重大事故が起こってからでは、
もう遅いのです…。
やはり私達がよくバスの車体を
修理して思うのは、
何故これほど腐食してから
修理を依頼してくるのか!?
三菱ふそうのディーラーが
修理を断るような状態です。
御社も、腐食が酷くなる前に
修理を行って下さい。
修理費も俄然安くなります。
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